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学校経営方針に“食育”を盛り込む~東京都栄養教諭研究会会長 寺井俊敬氏

2025年8月11日
第4回 学校給食向上セミナー

東京都栄養教諭研究会会長の寺井俊敬氏(東村山市立南台小学校長)は「学校給食・食育への期待と課題」をテーマに講演。「食育には行政、管理職、教員、栄養教諭・学校栄養職員や学校と家庭の連携が大切である」と語った。講演の要旨は以下の通り。

東京都栄養教諭研究会会長  寺井俊敬氏

東京には約1900の小・中学校があるが、東京都内の栄養教諭は2023年度77人。東京都栄養教諭研究会は2014年度に発足したが、栄養教諭の職務には大きな魅力があることを広める必要があると、発足当時の栄養教諭が語っている。

研究会は、以下のような様々な活動に取り組んでいる。夏期休業中には夏期研修会・講演会、2学期を中心に行う研究授業、給食時間における食育指導の発表、個別的な相談指導の発表、3学期の研究全体会等の活動を年間で行っている。今後も栄養教諭自身の資質向上に努め、東京都の小・中学校等で栄養教諭が増えることを期待している。

また東京都小学校食育研究会での活動についても触れた。同研究会は東京都を6つの地区に分け、毎年2月に研究発表会を行っている。東京都には、地区内に畑が多く地場産物のものを取り入れた給食を実施できる地区もあれば、都心で畑のないような地区もある。自校給食の地区もあれば、給食センター方式の地区もある。研究発表会では地区ごとの特色を生かした食育の発表が聞けると話す。

自校では、教育目標を「やさしい子 たくましい子 学びあう子」として、「たくましい子」の具現化を求めて、体力の向上とともに食育の充実を目指している。「給食は食育の時間」という共通理解のもと、全校で食育に取り組んでいる。

同校ホームページには毎月発行する「給食だより」を掲載。紙面には保護者・地域に向けて給食の運営に関する理解を求めるための情報、給食と食育の豆知識などの読み物を充実させている。また、毎日の給食献立を写真とともに掲載している。地場産物の利用、郷土料理を取り入れた献立の説明を加え、給食が食育の生きた教材であることを伝えている。

学校給食・食育に期待することとして、行政には学校との連携、学校管理職は学校の経営方針に必ず「食育」を盛り込むこと、各教員には給食が食育の時間であると認識すること、そして栄養教諭・学校栄養職員は食育の推進の中心的役割を担ってほしいと述べた。

学校給食・食育の課題として、食育基本法、学習指導要領、食に関する指導の手引き等に立ち返ること。食育に携わる教職員、団体が、各立場でできることを行うとともに連携することで、食育がより深まっていくのではないかと述べた。

第4回 学校給食向上セミナー

 

教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年8月11日号掲載

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