薬物の正しい知識について、アニメーション動画で伝えるDVD『未来を選ぶ力 ~薬物についての大切なメッセージ~』が発売された。制作・販売は(公財)麻薬・覚せい剤乱用防止センター、監修は岐阜薬科大学・兵庫教育大学名誉教授の勝野眞吾氏。小学校高学年を主な対象に制作。主人公の「そうた」が、擬人化した「ダメ。ゼッタイ。博士」とのやりとりを通して、薬物についての正しい知識を得るストーリー。「(大麻や覚醒剤は)見たことがないし自分にあまり関係ない」と話すそうたに「薬物とは何か」を解説する。

博士とそうた(DVDの内容から)
人間の心や体に影響をもたらす物質(もの)全体が「薬物」で、薬、農薬、化学薬品も当てはまる。身近な病院で処方される薬(医薬品)の説明から始め、児童にも関心が持てる構成。薬物を正しく知ることは「自分自身や友達、家族など大切な人みんなにとって大事なこと」と博士。同財団の担当者は「昨今は小学生でもSNSなどを通して、薬物の情報に触れる可能性がある。子供たちが薬物乱用に手を染めないよう、DVDを活用して欲しい」としている。
DVDは計20分。A「薬物って何だろう?」では薬物の基本的な知識を伝え、乱用されやすい薬物(大麻や覚醒剤など)の種類や形状などを解説。特に若者への拡大が懸念されている大麻は、最新の研究結果などにも触れている。B「薬物乱用と社会」では、薬物乱用が社会に及ぼす影響や、薬物乱用をなくすための取組を紹介。授業に合わせて活用できる。
税込2650円。購入は同財団HP=https://dapc.or.jp/order/
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年10月20日号掲載