5月5日は「こどもの日」です。その由来は、男子の健やかな成長と健康、将来の立身出世を願う古代中国伝来の『端午の節句』という伝統行事の一つです。『菖蒲の節句』とも呼ばれ、室内には鎧・兜などの五月人形、庭先には鯉のぼりを飾り、柏餅や粽を食べ、しょうぶ湯に入るのが昔ながらの定番のようです。
この季節ならではの食材は、グリーンアスパラや新ジャガイモ、山菜、甘夏ミカン、カツオがあります。
グリーンアスパラは土の中から力強く伸びていますが、1日で1㌢も成長します。最盛期は朝夕に収穫されます。採れたてのものは柔らかく、水分もたっぷり含まれているので、茹でずにサッと炒めて使用すると歯触りもよく、香りもたってひと際おいしく感じられます。栄養面をみるとアスパラギン酸というアミノ酸が多く含まれ、カロテン、ビタミンC、E、B群が豊富です。
新ジャガイモは収穫してすぐ出荷されるので、収穫後に貯蔵・熟成させる一般的なジャガイモに比べ、小ぶりでみずみずしく皮が薄いのが特徴。春から初夏にかけて出回るものを指しているようです。ジャガイモのビタミンCは、でんぷんに守られているため加熱しても破壊されにくく、200㌘位で一日の必要量が摂取できます。
この時期はカツオが出始めます。春先に、黒潮に乗って太平洋の沿岸を北上していきます。脂が比較的少なめなのでさっぱりいただけます。
<カツオとグリーンアスパラのガーリックソテー>材料(1人分)=刺身用カツオ切り身70㌘、グリーンアスパラ2本、ニンニク1片、新玉ネギ50㌘、サラダ油大さじ2、酢・しょう油各大さじ1。
手順=カツオは1㌢厚さに切り、グリーンアスパラは根元とガクを取り除き1㌢幅の斜め切り、にんにくは2㍉厚さに切り、新玉ネギは薄切りにして水にさらしておきます。フライパンにサラダ油とニンニクを入れ弱火にかけ、香りが立ってきたらアスパラを炒め取り出します。続けてカツオを弱火で全面の色が変わるくらい炒めます。器に水気をきった新玉ネギを広げ、アスパラ、カツオ、ニンニクを盛り付け、酢としょう油を合わせてかけます。

カツオとグリーンアスパラのガーリックソテー(材料)

カツオとグリーンアスパラのガーリックソテー(出来上がり)
【食育メモ】「目には青葉 山ホトトギス 初鰹」。これは江戸時代前期に読まれた有名な俳句ですが、季語が3つも入っています。初物を食べると75日長生きできるという言い伝えが、江戸っ子の初物志向にうまく当てはまったようです。
【著者】フードディレクター・澤坂明美=管理栄養士。女子栄養大学香友会と業務提携し『プロカメラマンとフードコーディネーターに教わる料理写真講座』を継続開催、女子栄養大学認定料理教室等を主宰する。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年5月25日号掲載