
焼き上がり
この季節は、青梅が色づき始め、ラッキョウや実山椒、新ショウガといった保存食用の食材が出回るようになります。ラッキョウの甘酢漬けは仕上がり、間もなく梅干し作りを開始します。この時期ならではの食材であるピーマンやトマト、キュウリといった食卓に欠かせない野菜がおいしくなります。
ピーマンはフランス語で唐辛子を表わすpiment(ピマン)から生まれたそうです。ビタミンCがレモンと同じくらい含まれ、加熱しても壊れにくく、吸収されやすいのが特徴です。苦みのもとになる種やワタをきれいに取り除くことが大切です。独特の青臭さを抑えるには縦切りにします。斜め切りにすると食感が残りながら歯触りは柔らかくなります。
トマトはアンデスの高地が原産地で、今では多くの品種が出回り、ミニトマトも最近の主流です。栄養的にはビタミンCとEが豊富で、抗酸化作用のある赤色色素成分のリコペンもたっぷり含まれています。熱に強く、脂溶性なので油を使い加熱調理すると摂取効果が高まります。
キュウリは淡色野菜ですがβカロテンが表皮に含まれています。またカリウムを豊富に含み、体内のナトリウムを排泄することから、高血圧の予防や利尿作用によりむくみの解消にも役立つようです。身体を冷やす作用があると言われ、薬膳料理でも用いられます。
果物ではサクランボが出始め、アメリカンチェリーは少しお手軽に楽しめそうです。また、魚介類ではアジが旬を迎え、脂がのり食べ応えもあります。
<ピーマンとトマトのチーズ焼き>
材料(一人分)=ピーマン2個、ナチュラルチーズ30㌘、ミニトマト3個、タマネギ1/4個、ウィンナーソーセージ2本、A(顆粒コンソメ小さじ1/2、ウスターソース小さじ1、トマトケチャップ大さじ1、オリーブオイル小さじ1)

電子レンジ加熱前

オーブン加熱前
手順=ピーマンはへたの回りに切込みを入れて上から押してヘタと種、ワタを取り除き、ナチュラルチーズを詰め、ミニトマトはヘタを取り、半分に切ります。タマネギは1㌢角、ウィンナーソーセージは5㍉幅の輪切りにし共に耐熱容器にAの調味料と一緒に入れラップをかけ電子レンジ(500W・4分)で加熱します。グラタン皿等にこのソースとピーマンをのせ、ミニトマトを散らし200℃のオーブンで10分焼きます。
【食育メモ】キュウリは世界一熱量の低い果実としてギネスブックに一位として挙げられています。エネルギー(カロリー)が低いというだけで栄養が少ないということではありません。ちなみに最も栄養価が高いと言われるのはアボカドです。
【著者】フードディレクター・澤坂明美=管理栄養士。女子栄養大学香友会と業務提携し『プロカメラマンとフードコーディネーターに教わる料理写真講座』を継続開催、女子栄養大学認定料理教室等を主宰する。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年6月22日号掲載