日本人の旅の原点とも言われる修学旅行は世界的にも珍しい教育活動です。それは、私たち日本人のほぼすべてが経験し、懐かしい青春の1ページを飾っており、日本文化そのものと言ってもよいほどです。しかし、その修学旅行が今、存続を含めて大きな岐路に立たされています。
コロナ禍後に顕著になっている諸物価の高騰、人員不足、特定観光地の大混雑など。そして教員だけではなく各方面で課題となっている「働き方改革」もあって、今までの当り前の修学旅行が当たり前にできなくなってきているのです。
修学旅行は運動会や文化祭といったさまざまな教育活動とは異なり、学校単独では実施できないという例外的な側面をもっています。実施するには、交通、宿泊、食事、見学・体験、そして旅行会社などの人々や組織の支援・協力が不可欠であり、保護者には費用負担という大きな責任もあります。
しかし、修学旅行の教育的効果については今更言うまでもありません。
少子化そして人口減少が急速に進行している我が国にとって、国の将来を託されているのは若者たちです。あらゆる困難を乗り越え、未来社会を担う若者たちのために、充実した修学旅行を実施していきたいものです。
100年有余を数える日本の教育文化の華である修学旅行。その灯を消してはいけないと強く願っています。