
あんずのコンポート
今年は数年ぶりに雨がしっかり降る梅雨になりました。この季節ならではの食材も豊富に出回り、調理の楽しさも味わえます。なすやズッキーニも大きくなり、店先で彩りを添えています。
なすは90%以上が水分で、体を内側から冷やす働きがあり、夏に向けてしっかり食べていきたい食材です。皮の色はナスニンというポリフェノールで抗酸化作用が知られています。濃い緑色や黄色のズッキーニは、かぼちゃの仲間で、低カロリーでカリウム、ビタミンC、食物繊維を含みます。なすと一緒にトマトも加えたラタトゥイユはオリーブオイルで炒める煮込み料理にぴったりです。
果物ではすいかや桃、あんずも旬を迎えます。すいかは水分が多くカリウムも豊富で、血圧調整に役立ちます。桃は独特の柔らかさと香りや甘みが美味しく、食べる間際に少しだけ冷やしていただきます。
魚介類のいさきやタコも旬を迎えます。さっぱりした中に脂が含まれたいさきは塩焼きでいただきたいものです。
生のあんずはこの季節にしかありません。手に入れることができれば、季節の風物詩の一つになります。今回は大粒のあんずが手に入ったので、簡単にできるコンポートを作り、ヨーグルトと合わせていただきます。

生のあんず

あんず(半割種取り)
<あんずのコンポート>
材料(作りやすい量)=あんず1袋分500㌘、水300㌘、きび砂糖150㌘。
手順=あんずはボールに入れた水の中で、やさしく手のひらを合わせるように洗い、水気をそっと拭き、なり口から半分に切り、種を取り除きます。鍋に水ときび砂糖を入れ火にかけ煮溶かします。沸騰したところへあんずを入れ、弱火で3~5分煮て火を止め、そのまま冷まし、清潔な容器に入れ、冷蔵庫で保管し、5日間くらいで食べきります。うっすらと甘く酸味のある優しい味です。
【食育メモ】
七夕の起源は、1年に1度、天の川にかかる、かささぎの翼の橋を牽牛星が渡り、織女星と逢瀬をたのしむ、古代中国の伝説なのだそうです。五節句の一つでその後に続くお盆を踏まえ笹の葉に七夕飾りを付けたり、願い事を書いた短冊を作るのも楽しい風習の一つです。昔は七夕が終わると、近くの川に笹竹を流しにいったものです。
【著者】フードディレクター・澤坂明美=管理栄養士。女子栄養大学香友会と業務提携し『プロカメラマンとフードコーディネーターに教わる料理写真講座』を継続開催、女子栄養大学認定料理教室等を主宰する。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2026年7月27日号掲載